先日の2月11日第26回東京都のろう教育を考えるフォーラムが終わった後、
アンケートを募集したら、匿名の方から質問がありました。
お返事の方法がないので、ここに掲載をさせて頂きます。ご了承をお願いします。
(個人情報の問題により内田先生のご回答のみとさせていただきます。)
◆内田先生に質問
スクールソーシャルワーカーが学校にいても、そこに相談にいくことがこどもたちにとって 特別な行為であり、だから第三者的な場所、たとえばこども食堂のような場所が大事だとお話しがありました。
1)スクールソーシャルワーカーさんの勤務が週一レベルの勤務になっていて形式的だと感じましたが、たとえば常勤化して毎日学校にいたとして、こどもたちにとって相談にいくことは、特別な行為でなくなるのでしょうか。相談にいくことがふつうのことになるのはどんな変化が必要なんでしょうか?先生たちの意識や行動もなにか変化が必要なんでしょうか?
2)第三者的な場所としてのこども食堂。大事さは理解したのですが地域にある以上、どう年代ですごすこどもたちにとって、学校の関係性がこども食堂にも影響がでて、第三者的な場所になりうるのか危惧します。それは大丈夫なんでしょうか?
また、こども食堂を支える大人がこどもに向き合うにあたり気をつけおかないといけないことなどあれば教えてください。
◆内田先生より回答
1)まずは、保健室と同様に相談室の工夫が必要です。1つは相談する際に他の子どもに分からないように、入り口やスペースの工夫が必要です。また、もう一方で相談室自体の居場所性の確保です。何も用事が無くてもふらっと立ち寄れて、居ることができる雰囲気作りが大切と考えます。相談室の日常化と言えるかもしれません。
2)学校での関係性が地域においても影響することは当然あるでしょう。しかしながら、地域における大人の目線が肯定的であるならば、それが子どもの関係性に好影響を与える可能性は大いにあると考えます。むしろ、地域における子どもの関係性が、学校における関係性に影響を与えることを期待したいと考えます。
以上
東京都のろう教育を考える会事務局
torokyou1992@gmail.com